特集 産婦人科領域のトランスレーショナルリサーチの展開―若手医師への研究のススメ―
Ⅰ.婦人科腫瘍
6.婦人科腫瘍におけるantibody drug conjugateの実用化と課題
鈴木 幸雄
1,2
1神奈川県立がんセンター婦人科
2横浜市立大学医学部産婦人科
キーワード:
抗体薬物複合体
,
分子標的薬
,
婦人科がん
Keyword:
抗体薬物複合体
,
分子標的薬
,
婦人科がん
pp.275-280
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001058
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要旨
抗体薬物複合体(ADC)は創薬技術の進化に伴い近年登場した分子標的薬の一種である.がん細胞表面の抗原を標的とした抗体医薬と搭載する殺細胞剤の組み合わせにより,がんの多様性にあわせた創薬が期待され個別化治療への大きなブレイクスルーとなる薬剤である.すでに乳癌等の他癌腫で実用化されているものの,婦人科領域では国内承認薬は登場していない.婦人科領域におけるADCのおもな国際臨床試験の結果をもとに今後の展開を掴んでいく.
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