Japanese
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特集 神経系リハビリテーションの新潮流――機能回復治療に革新をもたらす最新の知見
磁気刺激療法の新たな応用
-――認知機能改善に向けた反復経頭蓋磁気刺激療法
New applications of transcranial magnetic stimulation therapy
――Repetitive transcranial magnetic stimulation for improving cognitive function
髙倉 朋和
1,2
,
藤原 俊之
1
Tomokazu TAKAKURA
1,2
,
Toshiyuki FUJIWARA
1
1順天堂大学医学部大学院医学研究科リハビリテーション医学
2同附属順天堂東京江東高齢者医療センターリハビリテーション科
キーワード:
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)
,
認知症
,
軽度認知障害(MCI)
,
認知リハビリテーション
,
間欠的θバースト刺激(iTBS)
Keyword:
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)
,
認知症
,
軽度認知障害(MCI)
,
認知リハビリテーション
,
間欠的θバースト刺激(iTBS)
pp.731-735
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28508731
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非侵襲的脳刺激法(NIBS)である反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)は,認知症進行予防のための非薬物療法として期待されており,国内外で臨床応用に向け研究が進められている.まだ刺激部位や刺激方法について統一されたコンセンサスはないものの,うつ病の治療と同様,左背外側前頭前野(DLPFC)に対する高頻度刺激(HF)rTMSを用いた報告が多く,最近では間欠的θバースト刺激(iTBS)を用いた研究報告もみられる.日常における認知・記憶機能の改善には,認知機能訓練の併用(rTMS-Cog therapy)も有用と考えられる.本稿では,認知・記憶機能改善を目的としたrTMS治療についての現況,ならびに筆者らが行っている取り組みについて紹介する.
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