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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療技術を用いた疾患治療
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
-――COVID-19に対する核酸ワクチン開発
COVID19
――Development of nucleic acid based-vaccines targeting COVID-19
林 宏樹
1
,
中神 啓徳
1
Hiroki HAYASHI
1
,
Hironori NAKAGAMI
1
1大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座
キーワード:
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
次世代プラットフォーム
,
核酸ワクチン
,
メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン
,
DNAワクチン
Keyword:
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
次世代プラットフォーム
,
核酸ワクチン
,
メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン
,
DNAワクチン
pp.476-480
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505476
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2019年12月に最初の患者が報告され,これまで世界的なパンデミックとなっている.これまでインフルエンザなどの感染症ワクチンは,不活化ワクチン,弱毒化ワクチンなどサブユニットワクチンとして開発され,感染予防,重症化予防のため接種されてきた.今回,COVID-19のワクチン開発ではメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン,アデノウイルスベクターワクチンなど,次世代モダリティを用いたワクチンが承認を得て,日本をはじめ世界中で接種されている.mRNAワクチンやDNAワクチンなどの核酸ワクチンは製造時にウイルスを使用する必要がなく,ウイルスの遺伝子情報のみで開発が可能であるため,非常にスピーディーに開発できる利点から,次世代のワクチンプラットフォームとしても着目されている.
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