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特集 医療従事者のための感染予防――COVID-19流行を機会に見直す自分と仲間を守る職業感染予防技術
医療機関における新型コロナウイルスの職業感染予防
Preventing occupational SARS-CoV-2 infection in healthcare settings
坂本 史衣
1
Fumie SAKAMOTO
1
1聖路加国際病院QIセンター感染管理室
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
職業感染
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
職業感染
pp.479-482
発行日 2021年5月8日
Published Date 2021/5/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27706479
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医療従事者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑似症・確定患者と接する機会が多いため,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染するリスクがほかの業種に比べて高いことが知られている.医療機関は医療従事者の感染リスクが最小限となるような安全な労働環境を整備し,医療従事者は自身が感染源とならないために,医療機関が定める方針や手順に従って業務を遂行する責務を負っている.医療機関はSARS-CoV-2の職業感染リスクを評価したうえで,リスクの低減が期待できる対策を積極的に導入する必要がある.これらの対策は効果の高いほうから順に,除去(elimination),置き換え(substitution),工学的制御(engineering control),管理的制御(administrative control),個人防護具(personal protective equipment)の5群に分けることができる.また,SARS-CoV-2およびそれが引き起こすCOVID-19に関する新たな知見が得られるたびに,これらの対策を見直すことも安全な業務環境を維持するうえで重要である.
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