Japanese
English
特集 神経眼科の最前線
神経眼科領域におけるOCT,OCTAの役割
The role of optical coherence tomography and optical coherence tomography angiography in neuro-ophthalmology
前久保 知行
1
Tomoyuki MAEKUBO
1
1眼科三宅病院
キーワード:
視神経炎
,
前部虚血性視神経症(AION)
,
乳頭ドルーゼン(ODD)
,
うっ血乳頭
,
経シナプス逆行性変性
Keyword:
視神経炎
,
前部虚血性視神経症(AION)
,
乳頭ドルーゼン(ODD)
,
うっ血乳頭
,
経シナプス逆行性変性
pp.819-823
発行日 2023年3月11日
Published Date 2023/3/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28410819
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光干渉断層計(OCT)は現在の眼科診療において重要な検査機器のひとつとなっている.短時間で非侵襲的に,組織標本に類似する画像を得ることができる.網膜,脈絡膜の微細な変化を捉えることができるのとともに,網膜神経線維層(RNFL),網膜神経節細胞複合体(GCC)など,網膜内層の評価を量的に行うことができることにより神経眼科領域においても診断能が向上し,診断にいかされてきている.さらに,スキャンスピードが高速化したことによりOCT-angiography(OCTA)も進歩し,高解像な画像から血管密度(VD)を定量的に捉えることできるようになった.OCTによる構造評価,OCTAによる血管評価,視野検査による視機能評価のそれぞれの連関を解析することで診断,治療効果評価,障害予測の精度を高める有用なデータが得られていくことや,いまだ明らかにされていない疾患の病態のさらなる解明が進むことが期待される.今回は,神経眼科領域におけるOCT,OCTAの活用法についてまとめてみたい.
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