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第1土曜特集 肺高血圧症のすべて――病態研究と治療法の最前線
各論
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の診断と治療
The diagnosis and treatment of chronic thromboembolic pulmonary hypertension
皆月 隼
1
Shun MINATSUKI
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
キーワード:
肺高血圧症(PH)
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)
,
診断
,
治療
,
予後
,
生活の質(QOL)
Keyword:
肺高血圧症(PH)
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)
,
診断
,
治療
,
予後
,
生活の質(QOL)
pp.386-391
発行日 2023年2月4日
Published Date 2023/2/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28405386
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治療法の進歩,治療手段の増加,病因解明の前進の伴い,慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は致死的疾患から予後良好な疾患へと変貌を遂げている.そして従来のゴールである血行動態・予後の改善から生活の質(QOL)改善へと新規治療ゴールが明確となった.しかし,この到達方法については明らかではなく,病因解明と合わせて今後の課題である.肺高血圧症(PH)では早期発見,早期介入が原則であり,本疾患もその例外ではなく,疾患啓蒙,専門施設への早期コンサルトもこの達成には重要である.本稿ではTEPHの現状,課題について,どのようにPHを疑うのかという点も含め,診断方法や最新の治療知見を中心に概説する.
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