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第1土曜特集 小児・AYAがんの最前線
はじめに
Introduction
滝田 順子
1
Junko TAKITA
1
1京都大学大学院医学研究科発達小児科学
pp.1-1
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280011
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- Abstract 文献概要
小児期からadolescents and young adult= “AYA” 世代と称される15~29歳に発生するがん(小児・AYAがん)は,成人がんと比較するとまれではあるものの,わが国における若年者の主要な死亡原因となっている.とりわけ,遠隔転移を伴うものや再発をきたす小児・AYAがんは,依然としてきわめて予後不良である.また大部分の小児・AYA世代のがんに対して,現行では高用量の抗がん剤による化学療法,放射線療法,外科的治療を組み合わせた集学的治療が行われているが,たとえ救命しえたとしても治療の影響による成長障害,不妊,二次がんといったQOL(quality of life)を著しく損なう晩期障害が深刻な問題となっている.
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