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第1土曜特集 疾病予防・健康寿命延伸に資する栄養・食生活とは?
栄養・食生活と健康――ライフコースの観点から
妊娠期の栄養・食生活
-――「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」を踏まえて
Nutrition and diet during pregnancy, based on the “Guidelines for pre-pregnant, pregnant and lactating women in Japan”
瀧本 秀美
1
Hidemi TAKIMOTO
1
1医薬基盤・健康・栄養研究所栄養疫学・食育研究部
キーワード:
低出生体重
,
食生活指針
,
DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)
Keyword:
低出生体重
,
食生活指針
,
DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)
pp.82-86
発行日 2023年1月7日
Published Date 2023/1/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2840182
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わが国の乳児死亡率は出生千対2を下回っており世界でも有数の低値であるが,低出生体重児割合はOECD諸国の平均値6.5%よりも高い9.4%であり,2000年から2017年にかけて9%増加していることから,次世代の健康が懸念される.また,国民健康・栄養調査の結果によると,20歳代女性の “やせ” の割合は約5人に1人であり,妊娠前からの低栄養リスクが考えられる.2021年3月に厚生労働省から公表された「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」は,こうした課題を解決するために策定された.本稿では,本指針の背景や今後の活用について概説する.
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