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連載 医療DX――進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識・Vol.2
外来受診間の “治療空白” を埋める治療用アプリ
Digital therapeutics to fill the intervals between outpatient visits
阿河 光治
1
,
佐竹 晃太
1,2
Mitsuharu AGA
1
,
Kohta SATAKE
1,2
1株式会社CureApp
2日本赤十字社医療センター呼吸器内科
キーワード:
治療用アプリ
,
行動変容
,
禁煙治療
,
高血圧非薬物療法
Keyword:
治療用アプリ
,
行動変容
,
禁煙治療
,
高血圧非薬物療法
pp.823-827
発行日 2022年11月19日
Published Date 2022/11/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28308823
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◎治療を目的としてスマートフォンなどの汎用デバイスにインストールされたアプリのうち,その効果を立証し,医療機器として薬事承認されたものは治療用アプリとよばれる.わが国では2020年に禁煙領域で,2022年9月に高血圧領域で治療用アプリが保険適用となった.禁煙外来や高血圧患者の非薬物療法においては,外来受診の際に行う疾患教育,認知の歪みの修正,個別の患者に最適化した形での有効な生活習慣の修正を行うことが重要である.しかし,診察で医療従事者と患者が対峙できる時間には限りがあり,また受診と受診の間の自宅や職場にいる期間に医療従事者が直接介入することは難しい.治療用アプリを用いることで,医療従事者は,こういった受診と受診の間の在宅にいるような時間において患者に対して介入が可能であり,受診間の “治療空白” を埋めることで患者の行動変容を,より効果的に導くことが期待される.
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