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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 283, Issue 5 （October 2022）

医学のあゆみ 283巻5号（2022年10月発行）

Japanese English

第5土曜特集細胞死のすべて――そのメカニズムと，生命現象・疾患との関わり

アポトーシスと非アポトーシス細胞死

オートファジー細胞死 Autophagic cell death 鳥居暁 ¹ Satoru TORII ¹ ¹東京医科歯科大学難治疾患研究所病態細胞生物学分野キーワード：オートファジー細胞死 , アポトーシス , BH3-onlyタンパク質 Keyword: オートファジー細胞死 , アポトーシス , BH3-onlyタンパク質 pp.341-347

発行日 2022年10月29日 Published Date 2022/10/29

DOI https://doi.org/10.32118/ayu28305341

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参考文献 Reference

　オートファジーと細胞死は生体におけるさまざまな場面で共存していることが多く，互いの実行分子間でシグナルのクロストークが行われている．通常，オートファジーは細胞死を抑制する方向に機能しているが，アポトーシスが誘導されない条件下などでは，その代償としてオートファジーを原因とする細胞死，すなわちオートファジー細胞死が実行される．オートファジーが細胞死に併発しているものの細胞死の原因となっていないものに関しては，オートファジー細胞死の範疇からは除外されている．オートファジー細胞死は，アポトーシスの代償機構として個体発生などに関わっている．本稿では，オートファジー細胞死について主に記すとともに，オートファジーと細胞死の主要なクロストークについても概説する．