Japanese
English
今月の主題 白血球
話題
オートファジーによる殺菌
中川 一路
1
Ichiro NAKAGAWA
1
1東京大学医科学研究所感染症国際研究センター感染制御部門細菌学分野
キーワード:
オートファジー
,
分解
,
感染防御
Keyword:
オートファジー
,
分解
,
感染防御
pp.1091-1095
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101336
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1.はじめに
自食作用(オートファジー)は,本来は,われわれのすべての体細胞が恒常性(ホメオスターシス)を維持するために働く機能の1つである.オートファジーの異常は,癌や神経変成疾患,発生や加齢などといった種々の病態にも密接に関与している.ところが,このオートファジーが,感染防御にも重要な働きを行っていることが明らかとなってきた.生体内に取り込まれた細菌などの異物の分解は,マクロファージや好中球といった貪食細胞による貪食(ファゴサイトーシス)作用によって細胞内に食胞として取り込まれた異物を分解するが,オートファジーでは細胞質内にまで入り込んだ異物の除去システムとして機能していた.本稿では,このオートファジーによる殺菌メカニズムについて概説する.

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