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第1土曜特集 間質性肺疾患の研究と診療UPDATE
診療
間質性肺疾患合併肺がんの診療
Treatment for lung cancer with interstitial lung disease
柴木 亮太
1
,
藤本 大智
1
Ryota SHIBAKI
1
,
Daichi FUJIMOTO
1
1和歌山県立医科大学内科学第三講座
キーワード:
間質性肺疾患合併肺がん
,
非小細胞肺がん
,
小細胞肺がん
,
薬剤性肺障害
Keyword:
間質性肺疾患合併肺がん
,
非小細胞肺がん
,
小細胞肺がん
,
薬剤性肺障害
pp.95-100
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2830195
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肺がん症例における間質性肺疾患合併頻度は日常臨床において無視できず,間質性肺疾患合併は薬剤性肺障害のリスク因子となるため,レジメン選択が重要と考えられている.現段階において,非小細胞肺がんではカルボプラチン(CBDCA)+ナブパクリタキセル(+ニンテダニブ),小細胞肺がんではCBDCA+エトポシド(ETP)がみなし標準と考えられる.二次治療以降はエビデンスがさらに乏しいが,前向きおよび後ろ向き研究により,非小細胞肺がん症例ではニボルマブ(HAVクライテリアを満たす場合)またはS-1,小細胞肺がん症例では一次治療のリチャレンジ,トポテカン,CBDCA+パクリタキセル(PTX),PTX単剤が選択肢となる.これらの治療の安全性や有効性をよく理解し,主治医による選択肢,患者や家族の考えを統合して患者の状態を確認し,治療を実施するかどうか,実施する場合にはレジメン選択に配慮し,治療を行う必要がある.
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