Japanese
English
第1土曜特集 間質性肺疾患の研究と診療UPDATE
診療
間質性肺疾患のレジストリー研究とMDD診断
-――現状と課題
Registry of interstitial lung diseases and multidisciplinary discussion
奥田 良
1
,
小倉 髙志
1
Ryo OKUDA
1
,
Takashi OGURA
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
キーワード:
観察研究
,
中央診断
,
レジストリー研究(登録研究)
Keyword:
観察研究
,
中央診断
,
レジストリー研究(登録研究)
pp.54-60
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2830154
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
レジストリー研究とは観察研究のひとつであり,間質性肺疾患(ILD)や特発性肺線維症(IPF)に対して2010年ごろから行われるようになってきた.しかし,ILDは地域や参加施設によって疾患頻度が異なり,IPFはレジストリー研究の実施時期により診断基準や抗線維化薬の使用状況が異なるため,試験間の比較が難しい.さらに,登録症例は新規診断のみか既診断も含まれるのか,施設診断か中央診断か,多職種の専門医による合議(multi-disciplinary discussion:MDD)を行っているかなど,診断の質が試験によってさまざまである.一方で,質の高いレジストリー研究からはタンパク質の解析を含め,多くの新しい知見が得られている.今までに多数のレジストリー研究が行われており,本稿では試験の概要や臨床背景を比較し,各レジストリー研究の特徴を把握する.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.