特集 診断ツールから読み解く心不全治療 最前線の治療から見えてきたこと-若手循環器医のための若手による企画-
識る レジストリー研究から見えてきたわが国での心不全診療の現状
末永 祐哉
1
1順天堂大学 大学院医学研究科心血管睡眠呼吸医学講座
キーワード:
血管拡張剤
,
心不全
,
多施設共同研究
,
登録
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Heart Failure
,
Registries
,
Vasodilator Agents
,
Multicenter Studies as Topic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.340-344
発行日 2019年4月9日
Published Date 2019/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019167328
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<Point>1 わが国の心不全患者の患者背景や予後をレジストリー研究で把握することは、治療を考えるうえで大事な一歩である。2 急性心不全患者の患者背景はそれほど大きくは欧米とは変わらないが、治療は血管拡張薬が非常に多く使われていること、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensinIIreceptorblocker:ARB)がアンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)阻害薬に比べて多いことが挙げられる。3 経時的にみるとわが国の心不全患者は高齢化しており、入院期間は短くなっているが、退院後の予後はこの9年間変化していない。
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