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連載 バイオインフォマティクスの世界・第12回
臨床におけるバイオインフォマティクス
Current status of bioinformatics in clinical practice
吉原 弘祐
1
,
須田 一暁
1
,
榎本 隆之
1
Kosuke YOSHIHARA
1
,
Kazuaki SUDA
1
,
Takayuki ENOMOTO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科産婦人科
キーワード:
がん
,
正常組織
,
臨床検体
Keyword:
がん
,
正常組織
,
臨床検体
pp.1239-1244
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281131239
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SUMMARY
アレイ技術や次世代シークエンサーの登場により,研究医(Physician Scientist)が取り扱うデータは飛躍的に増加し,いまや汎用されている表計算ソフトでデータを取り扱うのは不可能である.ゲノムデータをはじめとするオミックスデータ解析にはバイオインフォマティクスが不可欠である.臨床医学研究において,臨床サンプルを利用してオミックスデータを取得することがバイオインフォマティクスの入口であるが,解析可能なオミックスデータ取得のためには,臨床サンプルの品質とサンプル内における解析対象細胞の含有率が求められる.また,がん研究領域ではThe Cancer Genome Atlas(TCGA)をはじめ,たくさんのオミックスデータが公開されており,データを二次利用することも可能である.研究医がバイオインフォマティクスを学び,臨床的病理学的情報をフル活用しながら解析することで新知見が得られる可能性がある.
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