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第1土曜特集 不眠症──研究・診療の最新知識
不眠症の鑑別
薬剤性不眠とその周辺
Drug induced sleep disturbance
伊豆原 宗人
1,2
,
栗山 健一
2
Muneto IZUHARA
1,2
,
Kenichi KURIYAMA
2
1国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部
2国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
キーワード:
薬剤性不眠
,
抗うつ薬
,
副腎皮質ステロイド
,
鎮痛薬
Keyword:
薬剤性不眠
,
抗うつ薬
,
副腎皮質ステロイド
,
鎮痛薬
pp.979-984
発行日 2022年6月4日
Published Date 2022/6/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28110979
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不眠は血圧や血糖上昇,心血管系疾患の発症・増悪,死亡率の増加など,さまざまな健康被害を及ぼす.睡眠・覚醒は多様な神経系の影響を受けるため,向精神薬に限らず,さまざまな薬剤が不眠の原因となる可能性がある.不眠を含めた副作用は患者の日中の機能障害や日常生活への満足度の低下を引き起こすだけでなく,治療アドヒアランスの低下をもたらす.治療効果を最大限に引き出すためには,投与薬剤による睡眠への影響にも配慮することが求められる.本稿では抗うつ薬,副腎皮質ステロイド,鎮痛剤,抗てんかん薬,抗精神病薬,パーキンソン病治療薬,認知症治療薬,降圧薬,気管支拡張薬の各薬剤について,不眠を中心に睡眠・覚醒に対する影響を概括した.
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