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特集 スポーツ外傷・障害の予防と治療――TOKYO 2020が終了して
健康スポーツのマネジメント
-――青壮年期
Physical activities necessary for substantial health benefits in adults
中川 匠
1
Takumi NAKAGAWA
1
1帝京大学医学部整形外科学講座,帝京大学スポーツ医科学センター
キーワード:
スポーツ実施率
,
スポーツの疾病予防効果
,
身体活動ガイドライン
Keyword:
スポーツ実施率
,
スポーツの疾病予防効果
,
身体活動ガイドライン
pp.830-833
発行日 2022年5月21日
Published Date 2022/5/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28108830
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最新の世論調査では,週1回以上運動・スポーツをする者の割合は20歳以上の男女平均で59.9%であり,「スポーツ基本計画」の政策目標65%に近付きつつある.一方で,30~50歳代の成人の約80%が運動不足と感じていると報告された.定期的な身体活動は年齢,性別,人種,民族,体格の違いに関係なく,すべての人の健康の向上に有効であるという強いエビデンスがある.最新の知見に基づいた米国ガイドラインでは,成人が健康を増進するために週に150~300分以上の中等度強度運動を行うか,週に75~150分以上の高強度有酸素運動を行うことが推奨された.国民の運動不足を解消し,健康社会実現のために,身体活動の具体的な目標を含んだ,さらに踏み込んだ政策目標の設定が必要であると思われる.
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