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TOPICS 消化器内科学
潰瘍性大腸炎における抗インテグリンαvβ6抗体の同定
Identification of an Anti-Integrin αvβ6 Autoantibody in Patients With Ulcerative
桒田 威
1
,
妹尾 浩
1
Takeshi KUWADA
1
,
Hiroshi SENO
1
1京都大学大学院医学研究科消化器内科学
pp.773-776
発行日 2022年5月14日
Published Date 2022/5/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28107773
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背景・目的
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)は原因不明の炎症性腸疾患であり,その患者数は若年者を中心に世界的に増加傾向にある1).根治的治療が存在せず,繰り返す寛解と再燃により患者のquality of lifeが長期にわたり損なわれるのみならず,大腸癌合併のリスクを有し生命予後にも影響することから,わが国の指定難病となっている.遺伝的因子や環境因子に加え,自己免疫機序による大腸粘膜上皮のバリア機構の破綻が関与している可能性が示唆されてきたが,病態解明には至っていない2).そのため疾患特異的な診断法はいまだ確立されておらず,特異的な診断マーカー開発が切望されている3).
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