研究と報告
米国の在宅ホスピスケアに学ぶ—アーバーホスピスの報告
戸谷 美紀
1
1千葉大学大学院看護学研究科博士前期課程
pp.856-859
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905927
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はじめに
米国では,ホスピスの多くが訪問看護を中心とした在宅ホスピスである.在宅ホスピスケアは,終末期患者とその家族が,住み慣れた自宅やナーシングホームなどで最期まで尊厳をもって生きぬくことを目的としており,最近日本でも注目されている.
私は笹川医学医療研究財団の研究助成を受け,米国ミシガン州アンアーバーにあるアーバーホスピスで研修する機会を得た.アーバーホスピスは入院施設をもたず,専門職とボランティアがチームを組んで在宅ホスピスケアを提供している,典型的なアメリカの在宅ホスピスの1つである.1997年8月の1か月間,訪問看護に同行したり,「離別プログラム」に同席しながら体験した在宅ホスピスケアについて報告する.
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