実践報告
「国際看護論」の展開―米国海外研修を組み込んだ実践報告
赤澤 彌子
1
1奈良県立医科大学看護短期大学部
pp.228-233
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902039
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はじめに
国際協力を焦点にした国際看護InternationalNursingと,異なる生活習慣に焦点をあてた異文化看護Transcultural Nursingとは,同一概念ではない1)が,国際看護の概念のなかに異文化看護は当然含まれると考えている.人間としての健康な生活習慣や生命の尊厳性を基盤に持つ看護は,地球的視野での看護理論を持つことは可能である.
戦後.GHQ公衆衛生福祉局看護課の指導により日本の看護行政は大きく変革した.GHQの指導で設立された看護教育モデル校である看護教育模範学院での学生生活の体験は,看護に国境のないことを考えさせてくれた.先生方や先輩が瞳を輝かせて語ってくれた看護論は,40数年経た現在も脈々と引き継がれている.
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