Japanese
English
特集 熱傷治療の進歩
ケロイド・肥厚性瘢痕に対する再生医療導入の展望
Prospects for introducing regenerative medicine for keloids and hypertrophic scars
樫村 勉
1
,
副島 一孝
1
Tsutomu KASHIMURA
1
,
Kazutaka SOEJIMA
1
1日本大学医学部形成外科学系形成外科学分野
キーワード:
ケロイド
,
肥厚性瘢痕
,
脂肪移植
,
脂肪由来幹細胞(ASC)
,
ASC移植
,
SVF(stromal vascular fraction)
Keyword:
ケロイド
,
肥厚性瘢痕
,
脂肪移植
,
脂肪由来幹細胞(ASC)
,
ASC移植
,
SVF(stromal vascular fraction)
pp.1237-1240
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280121237
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ケロイド・肥厚性瘢痕は,日常診療においても経験することが多い熱傷後の後遺症である.赤色で結節状に隆起した瘢痕であり,整容的に問題となるだけでなく,疼痛や搔痒を伴い患者のQOL(quality of life)を著しく低下させる.これまでに種々の治療法が開発されてきたが,熱傷後のケロイド・肥厚性瘢痕は病変が大きく.治療に難渋することも多い.そのため,新しい治療法の確立が喫緊の課題となっている.近年,熱傷創において各種の幹細胞による治癒促進効果などが報告されており,熱傷診療においても再生医療の応用が注目されている.また,熱傷後の後遺症であるケロイド・肥厚性瘢痕についても,脂肪移植,脂肪由来幹細胞(ASC)移植などによる治療が報告されている.本稿では,これらケロイド・肥厚性瘢痕の治療に関連する再生医療導入の展望について詳述する.
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