特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
34.肥厚性瘢痕,ケロイド
伊藤 孝徳
1
1山口県立中央病院形成外科
pp.268-269
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901391
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肥厚性瘢痕には,創の治癒過程が皮膚の緊張や肉芽形成によって障害されてできるカマボコ型に瘢痕が肥厚する治療反応型のものと,ケロイドと同じ前胸部,上背部,肩,耳,下腹部にキノコ型に瘢痕が過剰に増生する治療抵抗型の2種類がある.いずれも受傷範囲を越えて拡大することはない.これに対してケロイドは,上記好発部位で腫瘤が周囲皮膚に拡大浸潤し,いかなる治療にも抵抗する.
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