講座 皮膚縫合の基本・8
ケロイドと肥厚性瘢痕
波利井 清紀
1
1東京大学医学部形成外科
pp.1461-1467
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207043
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日常の診療にあつて,ケロイド(keloid)という用語は,醜い瘢痕を総称して用いられていることが多い(図1).書これらは真性のケロイドの他にも肥厚性瘢痕さらには正常の治癒過程にある発赤した瘢痕までを含んでおり,しばしば治療に混乱をきたしている.ヶロイドのタイプを診断することは,ケロイドを正しく治療する第一歩であるが,数多くの研究にもかかわらず,その本態は究明されているとは言えない.
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