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特集 熱傷治療の進歩
はじめに
Introduction
櫻井 裕之
1
Hiroyuki SAKURAI
1
1東京女子医科大学形成外科
pp.1209-1209
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280121209
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- Abstract 文献概要
重症熱傷は,およそ外傷のなかでも最も侵襲が高度で,大量の医療資源・人的資源の投入を必要とする.受傷後早期は循環動態がきわめて不安定な時期であるが,大量輸液と循環・呼吸管理などのライフサポートと並行して,熱傷創部壊死組織(焼痂)切除と植皮術による皮膚再建を要する.また,社会復帰に向けては機能的・整容的障害に対する治療,精神・心理面でのケア,社会的支援が不可欠である.したがって,近年の熱傷治療の進歩は救急医,形成外科医を中心とした多領域医師,看護師,理学療法士,栄養士,臨床心理士,社会福祉士などの多職種の医療従事者が,それぞれ役割分担を担うチーム医療体制に支えられている.本特集においては,さまざまな側面から近年の熱傷治療の進歩に関して,それぞれの専門家に執筆をお願いした.
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