症例検討 電解質異常とその治療(その1)
ナトリウム・カリウムの異常:なぜがわかれば,注意すべきことがみえてくる!
櫻井 裕之
1
Hiroyuki SAKURAI
1
1杏林大学医学部 薬理学教室
pp.254-260
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100888
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
手術を予定する患者でルーチンの血液生化学検査には,血清電解質濃度が含まれている。これらに異常値があったらどう対応するのかを,症例検討を通して学んでいくわけだが,なぜそのような異常が起こるのかを診断してはじめて,周術期にその患者に何が起こりうるか,どういうことに注意すればよいかがみえてくる。本稿は,異常の病態生理を理解することを目的に書き進めることにする。さまざまなマニュアルに出てくるフローチャートのよりどころを知り,そのマニュアルをよりよく使いこなせるようになってほしいというのが筆者の願いである。
Copyright © 2010, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.