Japanese
English
第1土曜特集 発展する脳卒中診療の最前線
脳卒中治療の進歩
Brain-Machine Interfaceによる脳卒中後機能回復の展望
Prospect for functional recovery after stroke using brain-machine interface
花川 隆
1
Takashi HANAKAWA
1
1京都大学医学研究科脳統合イメージング分野
キーワード:
ニューロリハビリテーション
,
神経可塑性
,
脳波
,
brain-computer interface(BCI)
Keyword:
ニューロリハビリテーション
,
神経可塑性
,
脳波
,
brain-computer interface(BCI)
pp.1121-1124
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280101121
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Brain-Machine Interface(BMI)またはBrain-Computer Interface(BCI)は,脳とコンピュータなどの人工物の間に直接オンライン結合を樹立する技術である.脳卒中後の運動麻痺患者を対象とし,BMI/BCIにより機能回復を促進する提案がある.小規模ではあるが,ランダム化比較試験を含めた複数の概念実証研究がBCIリハビリテーションの有効性を報告している.運動意図に対応し,BCIにより脳に感覚・報酬フィードバックを戻すことで,適応的な神経可塑性を誘導することが期待されており,実際,いくつかの研究はBCIリハビリテーションによる神経回路の可塑的変化を報告している.今後,大規模なランダム化比較試験によるBCIリハビリテーションの有効性の確立が期待される.また,健常人においてもBCIの操作性には個人差が大きいため,個人に合わせたテーラメードのBCI開発も重要である.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.