増刊号 脳卒中の作業療法 最前線
第3章 支援技術Ⅱ 急性期から回復期の個別性を重視した介入(事例報告)
4 —上肢機能へのアプローチ⑥Brain Machine Interface(BMI)訓練—Brain Machine Interface(BMI)を用いたリハビリテーション
小倉 美帆
1
Miho Ogura
1
1Connect株式会社
pp.892-895
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202631
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BMIとは
Brain Machine Interface(BMI)は,中枢神経系に機械を介在させることで,その神経系が有する機能の一部を機械に代替させる技術の総称である.BMIは脳と機械を連動させるシステム全般を意味しており,神経系のどの部分に機械を介在させるかによって,その役割が異なる.その中でも,麻痺肢の運動を機械によって代行する「運動出力型BMI」は,ALSや脊髄損傷患者が障害された運動機能を代償する目的として臨床応用され,近年では脳の可塑的変化による機能回復に着目した「機能回復型BMI」の研究が進んでいる.
本稿では,主に脳卒中患者の麻痺肢の運動機能回復を目的としたBMIを用いたリハビリテーション(以下,BMIリハ)を紹介する.
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