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特集 心不全チーム医療の理論と実践
心不全のチーム医療
-――stage A~Dの栄養指導
Team approach for heart failure
――Nutritional guidance according to heart failure stage from A to D
衣笠 良治
1
Yoshiharu KINUGASA
1
1鳥取大学医学部循環器・内分泌代謝内科学分野
キーワード:
Obesity paradox
,
減塩
,
栄養補助食品
,
栄養評価
Keyword:
Obesity paradox
,
減塩
,
栄養補助食品
,
栄養評価
pp.837-841
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008837
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近年,心不全の発症・進展予防の観点から心不全のステージをA~Dの病態に分類することが提唱されている.ステージAは高血圧,糖尿病,肥満など心不全発症のリスクを有する心不全予備軍,ステージBは心臓の機能的・構造的な異常を有するが心不全症状はない心不全前段階,ステージCは有症候性の心不全,そしてステージDは難治性,人生の最終段階の心不全である.ステージA~Bでは心不全の発症予防,動脈硬化予防の観点から,太らない,塩分・糖質・脂質を制限する “控える栄養療法” が主体となる.ステージCでは低栄養が予後規定因子となるため,心不全の重症化予防として,やせないための “補充を中心とした栄養療法” が重要となる.ステージDでは,症例に応じて食事制限を緩和してQOLを重視する.本稿では,このような心不全のステージに合わせた個別化した栄養介入について解説する.
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