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第1土曜特集 結核と非結核性抗酸菌症Up to Date――診断,治療,感染対策,発病予防
非結核性抗酸菌症
肺Mycobacterium Avium Complex症の血清診断
Serodiagnosis of MAC pulmonary disease
北田 清悟
1
Seigo KITADA
1
1北田内科・呼吸器内科
キーワード:
肺非結核性抗酸菌(NTM)症
,
診断基準
,
血清診断
Keyword:
肺非結核性抗酸菌(NTM)症
,
診断基準
,
血清診断
pp.702-706
発行日 2022年2月5日
Published Date 2022/2/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28006702
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肺非結核性抗酸菌(NTM)症は近年増加傾向にある.かつては,結核罹患後の陳旧性肺病巣に感染を起こすことが多く,結核療養所病院を中心に診療されていたため,限られた専門家が扱う疾患であった.しかし近年,肺基礎疾患をもたない小結節気管支拡張型の肺NTM症が増加し,市中一般病院で診療する機会が増えてきており,非専門医が対応にあたる機会が増えてきている.NTM症の起炎菌種は国によって違いがあるが,わが国ではMycobacterium avium complex(MAC)が圧倒的に多く約80%を占める.わが国において,そのMAC症の血清診断キットとしてキャピリア® MAC抗体ELISAが開発され,臨床現場で広く使用されている.キット発売から10年が経過し多数の論文報告がなされ,臨床的評価が定まってきている.本稿では,これまでの情報を整理し,肺MAC症の血清診断法ついて概説する.
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