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第5土曜特集 現代の臨床研究のための統計学2022――洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
質の担保と有用なガイドライン
国際共同治験におけるガイドライン
-――考慮すべき4つのポイント
Guideline for global clinical trials
青木 岳
1
,
吉村 健一
2
Gaku AOKI
1
,
Kenichi YOSHIMURA
2
1広島大学病院広島臨床研究開発支援センター
2広島大学学術院/病院未来医療センター 生物統計部
キーワード:
国際共同治験
,
ガイドライン
,
治療効果の一貫性
Keyword:
国際共同治験
,
ガイドライン
,
治療効果の一貫性
pp.571-576
発行日 2022年1月29日
Published Date 2022/1/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28005571
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近年,医薬品の国際開発の必要性から,国際共同治験が増加傾向にある.国際共同治験に対しては,「国際共同治験に関する基本的考え方」,「国際共同治験に関する基本的考え方(参考事例)」,「国際共同治験の計画及びデザインに関する一般原則」という3つの指針が出されており,独立行政法人医薬品医療機器総合機構が行う審査の際に利用されている.国際共同治験を実施するうえでは,①一貫性評価のための解析,②日本人(各地域)の必要症例数,③日本(地域)を層別因子とした割付と解析,④外因性・内因性の影響(民族的な要因の検討),の4点をそのポイントとして整理することができる.ここでは,実際に行われた国際共同治験を実際の例に交えながら説明した.これらのポイントを念頭において国際共同治験をデザインすることが重要である.
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