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特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開
乳癌のSNNS:臨床応用の現況と多施設共同試験
Current topics and clinical study of sentinel node navigation surgery in breast cancer
井本 滋
1
,
和田 徳昭
1
,
山内 稚佐子
1
Imoto Shigeru
1
1国立がんセンター東病院乳腺科
キーワード:
乳癌
,
ガイドライン
,
臨床研究
,
sentinel node navigation surgery
Keyword:
乳癌
,
ガイドライン
,
臨床研究
,
sentinel node navigation surgery
pp.559-562
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100617
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要旨:乳癌におけるsentinel node navigation surgery(SNNS)は,近い将来,N0乳癌の標準的なリンパ節転移診断法になる.SNNSによって腋窩リンパ節郭清を決める外科治療が標準化すれば,全乳癌患者の半数以上は術後リンパ浮腫などの後遺症から解放される.欧米では,腋窩リンパ節郭清とSNNSを比較する臨床試験が現在行われている.日本では施設ごとのfeasibility studyが行われ,各施設の適応基準に基づいたSNNSが行われている.SNNSの発展を目指してSNNS研究会が設立された.2003年に乳癌におけるSNNSのガイドラインを刊行した.SNNSの標準化を目指した多施設共同研究も計画中である.SNNSを安全に普及させ,日本独自の臨床試験を探索するために,多施設参加によるSNNSのデータベース構築の意義は大きい.SNNSの臨床応用の現況とSNNS研究会の取り組みについて以下に述べる.
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