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第5土曜特集 現代の臨床研究のための統計学2022――洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
質の担保と有用なガイドライン
ランダム化比較試験の報告の質を担保するためのCONSORTガイドライン
CONSORT guidelines to ensure the quality of randomized controlled trial reports
川野 伶緒
1
,
吉村 健一
2
Reo KAWANO
1
,
Kenichi YOSHIMURA
2
1広島大学病院広島臨床研究開発支援センター
2広島大学学術院/病院未来医療センター 生物統計部
キーワード:
エビデンスに基づく医療(EBM)
,
CONSORT声明
,
ランダム化比較試験(RCT)
Keyword:
エビデンスに基づく医療(EBM)
,
CONSORT声明
,
ランダム化比較試験(RCT)
pp.552-559
発行日 2022年1月29日
Published Date 2022/1/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28005552
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RCTはその特徴から質の高いエビデンスを「つくる」ための方法論として注目されることが多い.しかしながら,EBMの実装の観点からも,適切にデザインされ,実施され,報告されたときに最も質の高いエビデンスを提供することができることに留意すべきである.その報告の質を担保する統一基準であるCOSNORT声明は,EBMというフレームワークのなかで,臨床家や研究者,患者,査読者などの多くの読者からの要求に答えられる非常に有用なツールである.本稿では,EBMと臨床試験の関係から報告の質を考えるとともに,CONSORT声明が公表されるまでの経緯とその使い方を概説する.また,CONSORT声明を含め,数多く公表されている報告ガイドラインとそのチェックリスト等の入手方法についても紹介する.
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