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第5土曜特集 現代の臨床研究のための統計学2022――洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
方法論の近年の発展
操作変数法
Instrumental variable methods
田栗 正隆
1
Masataka TAGURI
1
1横浜市立大学データサイエンス学部
キーワード:
未測定交絡
,
操作変数法
,
治療効果
,
因果推論
Keyword:
未測定交絡
,
操作変数法
,
治療効果
,
因果推論
pp.497-501
発行日 2022年1月29日
Published Date 2022/1/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28005497
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観察研究では,治療効果の推定における交絡調整の目的で層別解析,回帰モデル,傾向スコア解析などが行われる.これらの交絡調整法に共通しておかれるのが,“未測定の交絡がない”という仮定である.本稿では,治療の因果効果を推定するための方法として,操作変数法(instrumental variable methods)を紹介する.操作変数法では,いくつかの仮定が満たされれば,“未測定の交絡がない(no unmeasured confounders)” という仮定が成立していなくても,正確な治療効果を推定することが可能である.
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