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特集 オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
hinotoriTM サージカルロボットシステム
-――国産初手術支援ロボットの製品化と今後の展望
hinotoriTM Surgical Robot System
――Development of the first made-in-Japan robotic assisted surgery system and its future perspective
田中 博文
1
Hirofumi TANAKA
1
1株式会社メディカロイド
キーワード:
手術支援ロボット
,
インストゥルメント
,
ネットワークサポート
,
遠隔ロボット手術支援
Keyword:
手術支援ロボット
,
インストゥルメント
,
ネットワークサポート
,
遠隔ロボット手術支援
pp.205-209
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28003205
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hinotoriTM サージカルロボットシステム(以下,hinotoriTM)は,産業用ロボットメーカとして50年以上の歴史をもつ川崎重工業株式会社と医療機器・試薬メーカであるシスメックス株式会社の合弁会社であるメディカロイドが,2015年度から神戸医療産業都市で開発をはじめた.国内外の医師の意見,要望を反映しながら試作を繰り返し,2020年8月に厚生労働省から製造販売の承認を受けた.2020年12月には神戸大学附属病院の分院である国際がん医療・研究センターで前立腺全摘除術の初臨床を行い,現在は国内大学病院の泌尿器科を中心に臨床を進めている.hinotoriTMのアームは人の腕に近いサイズ,人のようななめらかな動きにこだわり,コンパクトで安全性,操作性に配慮した.手術をデジタル化するネットワークサービスにも力を入れている.今後は消化器外科や婦人科など診療領域を拡大するとともに,患者,医療従事者の方へさらなる安心・安全をお届けできるようナビゲーション,遠隔ロボット手術支援,医師の技能伝承,自動手術などの要素技術を導入し,hinotoriTMを進化させていく.
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