Japanese
English
特集 基礎と臨床の両面から挑む血栓止血学
循環器領域における抗血栓治療の現状
Current status of antithrombotic therapy in the cardiovascular medicine
進藤 智彦
1
,
安田 聡
1
Tomohiko SHINDO
1
,
Satoshi YASUDA
1
1東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野
キーワード:
虚血性心疾患
,
抗血小板薬
,
抗凝固薬
Keyword:
虚血性心疾患
,
抗血小板薬
,
抗凝固薬
pp.1062-1067
発行日 2021年12月11日
Published Date 2021/12/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279111062
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
循環器領域における抗血栓療法は,日常臨床において深く関わるテーマである.急性冠症候群(ACS)をはじめとする虚血性心疾患においては,その血栓形成メカニズムの理解が必要となるとともに,ステントを用いた経皮的冠動脈インターベンション(PCI)では抗血栓療法の役割はとくに大きい.それゆえ,近年多くのエビデンスが報告され,それに基づきガイドラインが大きく更新されてきた.以前より,日本人は欧米人と比較して出血リスクが高く,塞栓症リスクは低いといわれており,わが国においてはとくに抗血栓療法におけるステント血栓症ならびに出血のリスクを的確に予測することが求められている.本稿では,抗血栓療法の最新のエビデンスを紹介するとともに,高齢化とともに患者数が増加している心房細動を合併する冠動脈疾患患者の抗血栓療法についても概説する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.