特集 消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術
2.EBD施行時の抗血栓薬の取り扱い
前嶋 恭平
1
,
小野 敏嗣
2
,
伊藤 峻
1
,
保坂 祥介
2
1徳洲会千葉西総合病院消化器内科
2東京都健康長寿医療センター消化器内視鏡内科
キーワード:
内視鏡的バルーン拡張術
,
抗血小板薬
,
抗凝固薬
Keyword:
内視鏡的バルーン拡張術
,
抗血小板薬
,
抗凝固薬
pp.503-509
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002594
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内視鏡的バルーン拡張術(EBD)は現行のJGESガイドラインにおいて出血高危険度消化器内視鏡手技に分類されており,抗血小板薬・抗凝固薬を内服中の患者においては原則としてJGESガイドラインに準じた一定の休薬期間が必要となる.しかし,EBDの適応症の特性上,休薬可能になるまで待てない休薬困難な症例や,頻回な拡張が必要で休薬が煩雑になり薬効が安定しないと予想される症例があり,その場合はEBDに限定した抗血栓薬休薬に関するエビデンスが不足している現状も踏まえ,各症例の必要性に応じて他診療科とも連携し,慎重に検討したうえで抗血栓薬継続下でEBDを行う選択肢もありうると考えられる.
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