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第1土曜特集 宇宙生命科学の進歩と医学応用への展望
宇宙環境に関連した各研究対象と最新の知見
宇宙生命科学研究におけるオミックス解析の標準化・自動化と国際連携
Standardization, automation and international collaboration in omics analysis for space life science research
Lindsay Rutter
1
,
村谷 匡史
1,2,3
Lindsay RUTTER
1
,
Masafumi MURATANI
1,2,3
1筑波大学医学医療系ゲノム生物学研究室
2同トランスボーダー医学研究センター
3株式会社LSIメディエンス
キーワード:
サンプルシェア
,
微量検体解析
,
研究自動化・遠隔化
,
国際コンソーシアム
Keyword:
サンプルシェア
,
微量検体解析
,
研究自動化・遠隔化
,
国際コンソーシアム
pp.623-629
発行日 2021年11月6日
Published Date 2021/11/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27906623
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ゲノムワイドでの遺伝子発現やタンパク質量,代謝産物などを網羅的に測定し,得られた大量のデータを扱う “オミックス解析” は,近年,生命科学研究に欠かせない手法となった.宇宙医学・生命科学分野での応用例も,モデル生物を用いた研究から宇宙飛行士の臨床検体の解析まで幅広い.しかし,宇宙研究ではサンプリングの制約や微量検体への対応など技術面での困難に加え,少ない実験機会,比較的小規模な研究コミュニティーなど,解析施設の運営面でも他の大規模解析プロジェクトとは異なる課題が多い.本稿では主にゲノミクス解析を例に,検体処理作業の自動化や国際コンソーシアムの活動を通した宇宙研究の要求性に合わせた国際的な研究体制の構築と,今後のマルチオミックス統合解析や研究の遠隔化とシェアリングなどの宇宙研究の方向性について解説する.
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