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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
認知症
認知症とイメージング
Neuroimaging in dementia
石井 賢二
1
Kenji ISHII
1
1東京都健康長寿医療センター研究所神経画像研究チーム
キーワード:
アミロイドPET
,
タウPET
,
MRI
Keyword:
アミロイドPET
,
タウPET
,
MRI
pp.396-401
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905396
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認知症は脳の器質性損傷によって生じる.認知症の背景となる脳病態を早期に特定し,進行度を把握し,最適な治療的対応を行ううえで中核となるのがイメージング,すなわち画像診断技術である.保険収載され,日常診療に用いられている画像診断法以外に,研究目的に開発されたアミロイドPETなどの最新の画像診断技術が加わり,認知症イメージングは多岐にわたる.本稿では神経障害を検出する画像診断と,病態特異マーカー画像診断に分けて,認知症イメージング技術について系統的に解説する.診療における実用的なフローを提示するとともに,最新の研究成果や将来展望について解説する.とくにアミロイドPETやタウPETなどのバイオマーカー画像診断法とその意義について詳しく述べる.イメージングを含むバイオマーカー診断体系の構築により,認知症の正確な早期診断あるいは発症予測が可能となり,疾患修飾薬開発の促進が期待されている.
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