特集 アルツハイマー型認知症診療のBreakthrough
アルツハイマー型認知症の診断基準 バイオイメージング
石井 賢二
1
1東京都健康長寿医療センター研究所研究部長
キーワード:
PET
,
アミロイド
,
FDG
,
MRI
Keyword:
PET
,
アミロイド
,
FDG
,
MRI
pp.29-33
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.07_0029-0033
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「はじめに」アルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)の病態理解が進み,臨床研究や診断法,治療薬の開発において,バイオマーカーは欠かすことのできない評価手段となってきている。特に,より早期の診断や治療を目指すためには,適切なバイオマーカーの選択と解釈が必要である。本稿では,ADの新しい診断基準における画像バイオマーカーについて,その背景となる病態理解の変遷を踏まえたうえで概説する。「Ⅰ.ADの疾患概念の変化とバイオマーカー」AD臨床診断基準として長らく使われたNINCDS-ADRDA臨床診断基準1)では,認知症を有することがAD診断に必須の要件であり,認知症になってはじめて「ADを発症」したとみなされた。「軽度認知障害(mild cognitive impairment;MCI)からADにコンバート」するという表現も,この考え方に基づく。NINCDS-ADRDA臨床診断基準では,病理所見が得られてはじめて診断が確定することになる。「KEY WORDS」PET,アミロイド,FDG,MRI
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