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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
総論
高齢者の在宅医療の展望
The prospects of the elderly person home medical care
石垣 泰則
1
Yasunori ISHIGAKI
1
1医療法人社団仁生堂大村病院院長
キーワード:
地域包括ケアシステム
,
多職種協働
,
地域共生社会
,
コアコンピテンシー
,
ポジティブヘルス
Keyword:
地域包括ケアシステム
,
多職種協働
,
地域共生社会
,
コアコンピテンシー
,
ポジティブヘルス
pp.342-346
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905342
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超高齢社会を迎えたわが国の医療体制において,在宅医療はきわめて重要な立ち位置にあり,入院や外来医療と連携し,シームレスな医療供給体制を整備することが求められている.在宅ケアは多職種が協働して療養者を治し支える医療と介護を包括した概念である.地域包括ケアの実現は,目前に迫る超高齢化社会の第一波を乗り越えるための切り札であったが,その後も少子高齢化は続き,あわせて医療・介護を受ける療養者の多様化にも対応する必要がある.在宅医のコアコンピテンシーは在宅医療の本質を踏まえて作成されたもので,在宅医療提供者としてのゆるぎない指針である.コアコンピテンシーを形成する6つの柱(①プロフェッショナリズム,②継続的支援,③包括的支援,④家族支援と療養環境の調整,⑤地域に根差した活動,⑥在宅医療の質向上への貢献)は,さらなる在宅医療の質向上のために,医師以外の在宅医療に携わる多職種専門職にも提案したい.
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