Japanese
English
連載 いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断・Vol.15
循環器関連疾患の遺伝学的検査
Genetic testing in cardiovascular diseases
森崎 裕子
1
Hiroko MORISAKI
1
1公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院臨床遺伝科
キーワード:
マルファン症候群
,
血管型エーラス・ダンロス症候群
,
先天性QT延長症候群
,
遺伝性出血性末梢血管拡張症
,
遺伝カウンセリング
Keyword:
マルファン症候群
,
血管型エーラス・ダンロス症候群
,
先天性QT延長症候群
,
遺伝性出血性末梢血管拡張症
,
遺伝カウンセリング
pp.788-794
発行日 2021年8月28日
Published Date 2021/8/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27809788
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
◎遺伝性循環器疾患の多くは,重篤な合併症を高率に発症する一方で,早期診断・早期治療介入によりこれらの合併症を予防することができれば予後改善が期待できる疾患が少なくないことから,以前から診断を目的とした遺伝子解析研究が積極的に進められてきた.とくに,近年の遺伝学的検査技術の進展はめざましく,解析コストの低減化の一方で,解析精度は飛躍的に向上し,臨床の現場においても遺伝学的検査は欠かすことのできない検査のひとつとなっている.わが国においても,遺伝性循環器疾患の診断のための遺伝学的検査の多くがここ数年の間に保険収載された.しかし,実際の運用に際しては,検査の意義と結果の解釈についての正しい知識が必要であり,それを患者と共有するための遺伝カウンセリングも重要である.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.