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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.2
COVID-19パンデミック下の解剖学実習:オンラインバーチャル実習のち御遺体解剖
Anatomy practice under the COVID-19 pandemic:online virtual practice followed by cadaver dissection
坂本 信之
1
,
池上 浩司
1
Nobuyuki SAKAMOTO
1
,
Koji IKEGAMI
1
1広島大学大学院医系科学研究科解剖学及び発生生物学
キーワード:
オンラインバーチャル解剖学実習
,
対面式解剖学実習
,
コンピュータベース学習
Keyword:
オンラインバーチャル解剖学実習
,
対面式解剖学実習
,
コンピュータベース学習
pp.795-800
発行日 2021年8月28日
Published Date 2021/8/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27809795
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◎令和2年度の広島大学はCOVID-19流行対策から始まった.従来,解剖学実習はご遺体に対面して実際に解剖を行うことによって人体の構造を学ぶ実習である.しかし,COVID-19流行の影響により実習室での実習が不可能となり,筆者らは学生が遠隔地で実習に参加することのできるオンラインバーチャル解剖学実習を計画,実施した1).オンラインバーチャル解剖学実習では,学生は短時間で効率的に構造について学ぶことができた一方,ご遺体から得られる “リアル” な経験を得ることができなかった.その後COVID-19流行の改善を受け,対面式解剖学実習が実施可能となった.COVID-19流行防止措置を徹底した結果,内容および期間が圧縮された対面式解剖学実習を実施することになったが,学生のモチベーションは高く,集中した実習を行うことができた.これら2つの解剖学実習を終えて,医師を育む教育として,ご遺体を解剖させていただく対面式解剖学実習の必要性を改めて強く感じた.
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