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第5土曜特集 生活習慣病の克服に向けたゲノム医療――ゲノム医科学の進展と精密医療の実現
トピックス
生活習慣病研究におけるAI・データサイエンス
Artificial Intelligence and data science in lifestyle-related disease research
川上 英良
1
,
石川 哲朗
1
Eiryo KAWAKAMI
1
,
Tetsuo ISHIKAWA
1
1千葉大学大学院医学研究院人工知能(AI)医学,同医学研究院附属治療学人工知能(AI)研究センター,国立研究開発法人理化学研究所情報統合本部先端データサイエンスプロジェクト
キーワード:
生活習慣病
,
慢性疾患
,
人工知能(AI)
,
機械学習
,
ウェアラブルデバイス
Keyword:
生活習慣病
,
慢性疾患
,
人工知能(AI)
,
機械学習
,
ウェアラブルデバイス
pp.521-526
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27805521
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生活習慣病は発症,進行が年単位の長期に及び,一度発症すると健常な状態への回復が困難であるため,ある時点で高精度に診断を行うよりも,疾患発症や病態進行の長期経過を理解・予測し,未然に重篤な変化を予防することが重要となる.本稿では,生活習慣病を対象とした最先端の人工知能(AI)・データサイエンス研究として,ウェアラブルデバイスに基づく生活習慣病の診断・検知,生活習慣病の長期的な病態変化のモデル化に関するものを紹介する.ウェアラブルデバイスによって,病院では見ることができない患者の日常における変化を観察することができる.長期的な時系列データに基づいて,個人ごとに異なる発症過程を捉え,発症や病態変化を早期検知する数理的なフレームワークも近年発展しつつある.生活習慣病の日常的モニタリングと予防・個別化ヘルスケアの実現に向けた展開を議論する.
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