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特集 脳卒中・循環器病対策基本法――今後の展開
循環器病対策の政策評価とロジックモデル
-――プログラム評価方式で患者アウトカム向上を担保
The logic model and program evaluation for cardiovascular and cerebrovascular disease in Japan
埴岡 健一
1
Kenichi HANIOKA
1
1国際医療福祉大学大学院,地域医療計画評価ネットワーク
キーワード:
循環器病対策
,
ロジックモデル
,
プログラム評価
,
セオリー評価
,
インパクト評価
,
評価指標
Keyword:
循環器病対策
,
ロジックモデル
,
プログラム評価
,
セオリー評価
,
インパクト評価
,
評価指標
pp.286-294
発行日 2021年7月24日
Published Date 2021/7/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27804286
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2021年度,都道府県が循環器病対策推進計画の策定を進めている.質の高い計画となり,かつ実行されて成果を出せるか.それが多くの “救えるはずの命” を救えるかどうかの岐路となる.PDCAサイクルに “適切な評価” をビルトインしておく必要がある.適切な評価の要点は,① “プログラム評価(総合評価)” の考えに基づく,② “セオリー(整合性)評価” の方法で,“ロジックモデル(目的と施策の体系図)” を使って計画を策定する,③データを活用し,施策が目的に効果を与えたかをみる “インパクト評価(効果評価)” を行う,である.47都道府県がこのように計画を策定・実行することで,地域の患者アウトカム向上と,結果としての地域差の “均てん化” が格段に進むことが期待できる.本稿では,あるべき循環器病対策推進計画のあり方と現実的で有効な作成法を,国際標準となるプログラム評価の理論と国内の好事例を踏まえながら,明らかにしたい.
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