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特集 フットケア・足病医学――歩行・生活を守るチーム医療の確立
はじめに
Introduction
寺師 浩人
1
Hiroto TERASHI
1
1神戸大学大学院医学研究科形成外科学
pp.193-193
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803193
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- Abstract 文献概要
わが国は超高齢化社会を迎え,糖尿病や動脈硬化症の増加に伴い,下肢にさまざまな足病を抱え,自力歩行困難な患者が急増している.慢性の足病を抱える患者群ではサルコペニアが進行し,重症下肢虚血にまで病態が及べばフレイル予備軍となり,下肢大切断を余儀なくされると自力歩行不可で介護を要する.難治性創傷に悩む患者も多く,多職種・多診療科での横並びでの診療体制とフットケアを主体に,患者の歩行・生活を守るチーム医療確立が喫緊の課題である.そのようななか,2019年に日本フットケア学会と日本下肢救済・足病学会は合併し,一般社団法人日本フットケア・足病医学会が発足した.この多職種・多診療科から構成される学術団体は一様ではない.したがって,学会が一丸となり進むためのテーマが必要で,所信表明としてPODIATRY(足病学)の文字を頭文字にし,“PODIATRY Project” を立ち上げた.詳細は日本フットケア・足病医学会のHP(https://jfcpm.org/outline.html)をご参照いただきたい.
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