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特集 フットケア・足病医学――歩行・生活を守るチーム医療の確立
循環器内科医による足病管理
Management for foot disease by cardiologists
佐藤 勝彦
1
Katsuhiko SATO
1
1医療法人札幌ハートセンター 札幌心臓血管クリニック
キーワード:
糖尿病
,
末梢動脈疾患
,
血行再建
,
チーム医療
Keyword:
糖尿病
,
末梢動脈疾患
,
血行再建
,
チーム医療
pp.195-198
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803195
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内科疾患のなかで足病変を伴う代表的なものは,糖尿病と末梢動脈疾患である.糖尿病性足病変は神経障害性と虚血性およびその両者に大別され,神経障害性では足趾の変形を伴っていることが多い.末梢動脈疾患は下肢の動脈硬化により慢性的な虚血が生じ,それにより歩行障害や足趾の潰瘍/壊死に至る病態である.背景に,脳や心臓における動脈硬化性疾患を伴っていることが多く,とくに重症虚血肢になると,生命予後はきわめて不良である.根治的治療は血行再建による循環動態の改善が必須であるが,組織欠損(創傷)を伴う場合は形成外科との連携が必要となってくる.内科医,とくに循環器内科医は全身管理と血流評価を専門とするなかで,足病変に関するゲートパーソン的存在になるべきであるが,学会主導でわが国においても足病専門医の育成が急がれるところである.
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