Japanese
English
第5土曜特集 難治性免疫疾患――病態解明と新規治療戦略
疾患
関節リウマチ
Rheumatoid arthritis
庄田 宏文
1
Hirofumi SHODA
1
1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギーリウマチ学
キーワード:
関節リウマチ(RA)
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
,
抗シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)
,
滑膜線維芽細胞
Keyword:
関節リウマチ(RA)
,
生物学的製剤
,
JAK阻害薬
,
抗シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)
,
滑膜線維芽細胞
pp.712-716
発行日 2021年5月29日
Published Date 2021/5/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27709712
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関節リウマチ(RA)の病態として自己免疫異常,とくに抗シトルリン化ペプチド/タンパク抗体(ACPA)に代表される自己抗体の関与が知られている.HLA-DRB1多型はACPA陽性RAに関連するが,RAのリスクとなるHLA-DRB1のアミノ酸と,自己抗原提示の関連が明らかとなり,免疫寛容破綻の機序と想定されている.また,ゲノムワイド関連解析(GWAS)によるRAの疾患感受性遺伝子多型の同定を踏まえ,「遺伝学的背景によるRA病因・病態における影響の機序は何か」という次の課題の研究が進められている.さらに,マルチオミクス解析によりRAの病因・病態研究が急速に進展している.炎症に関連する滑膜線維芽細胞サブセットや,炎症局所での抗体産生に関与する新規T細胞サブセットが同定され,これらのサブセットによるRA病態への関与が明らかとなってきた.本稿では,RAの病因・病態研究の進展について要約する.
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