Japanese
English
特集 NAFLD/NASHの診断と治療――ガイドラインの改訂点と問題点
はじめに
Introduction
徳重 克年
1
Katsutoshi TOKUSHIGE
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.513-513
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27707513
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- Abstract 文献概要
非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)の診療ガイドラインは,2014年に日本消化器病学会の編集で協力学会として日本肝臓学会の協力を得て作成された.この診療ガイドラインは非常に注目され,また広く利用されてきた.しかしその後,疾患概念,病態,画像診断法,治療方法に関してさまざまな新たな知見が報告されており,このたび改定の運びとなった.NAFLDはわが国に約2,000万人以上の患者がおり,今後さらに増加することも危惧されている.また,生命予後に関わる肝線維化,肝硬変の効率的な拾い上げ方法,非ウイルス性肝疾患を基盤とする肝細胞癌が近年増加しており,そのスクリーニングの必要性も唱えられている.
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