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特集 災害医療対応の最前線――近年の災害対応からの教訓
新型コロナウイルス感染症のクラスター対応と災害対応は違うのか?
-――ALL Hazard対応に向けて
No difference COVID-19 cluster response and disaster response
――Practice of all hazard approaches
阿南 英明
1
Hideaki ANAN
1
1神奈川県医療危機対策統括官,藤沢市民病院
キーワード:
災害派遣医療チーム(DMAT)
,
PCR
,
コロナウイルスクラスター対応チーム(C-CAT)
,
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
Keyword:
災害派遣医療チーム(DMAT)
,
PCR
,
コロナウイルスクラスター対応チーム(C-CAT)
,
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
pp.610-614
発行日 2021年5月22日
Published Date 2021/5/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27708610
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感染症災害の側面を持つ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応であったが,大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号内のクラスターや病院内のクラスター発生に対して災害派遣医療チーム(DMAT)がさまざまな活動を行った.感染症に対する特別な教育や準備がされていないDMATが活動したことの是非が問われた側面がある.しかし,実際の具体的な事例の活動を検証すると,指揮命令系統に基づく組織運営,種々の行政および関連機関との調整,情報収集,資機材供給,病院支援,搬送調整などが行われた内容であった.こうした活動項目は災害時の支援活動として普遍的な内容であり,感染症クラスター対応と災害医療対応との相同性が示されたといえる.
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