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特集 新規心不全治療薬の使い方
はじめに
Introduction
猪又 孝元
1
Takayuki INOMATA
1
1北里大学北里研究所病院循環器内科
pp.259-259
発行日 2021年4月24日
Published Date 2021/4/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27704259
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- Abstract 文献概要
トリプルセラピーともよばれる基本薬の普及に伴い,左室駆出率の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction:HFrEF)の予後は確実に改善した.しかし,死亡率の減少から見ると,その恩恵は数割の患者に留まり,現場はいまだ満足しえていない.予後改善薬のない左室駆出率の保持された心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)に至っては,出口すら見えない.一方で,世はまさに心不全パンデミックの到来を迎えつつある.そのジレンマの裏返しなのか,今後数年にわたり,機序の異なった新規心不全治療薬が次々と参上する.沸き立つ思いを抑えきれない先生方も少なくないはずである.
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